スマート農業(すまーとのうぎょう)
最終更新:2026/4/11
ICT、IoT、AI、ロボット技術等の先端技術を活用し、超省力化、高品質生産、経営の高度化を実現する新たな農業の形。データの収集・解析に基づくデータ駆動型の生産体系を特徴とする。
ポイント
先端技術の活用により、人手不足の解消や生産性の飛躍的な向上を目指す次世代の農業形態。農業現場のデジタル化(DX)を推進し、経験や勘に頼らない効率的な経営を実現する。
解説
仕組み
スマート農業は、農地に設置したセンサー、ドローン、衛星、トラクター等の農機から収集したデータを、クラウド上のプラットフォームで分析・統合することで成り立ちます。このデータに基づき、農業用ロボットや自動走行農機を制御したり、営農管理システム(FMIS)で意思決定を支援したりすることで、栽培管理の最適化と経営の効率化を図る仕組みです。
メリット・課題
- メリット: 作業の自動化・省力化による人手不足の解消、熟練農家の技術の可視化と継承、精密な環境制御による生産性の向上および環境負荷の低減、データに基づいた経営判断の高度化が挙げられます。
- 課題: 高度な技術を導入するための初期投資コストの高さ、データを活用するためのデジタルリテラシーの習得、機器・システム間でのデータ連携における標準化(データ互換性)、および通信インフラの整備が挙げられます。
実用例
- 自動化・省力化: GPSを活用したトラクターの自動操舵や、無人航空機(ドローン)による農薬・肥料散布、自動収穫ロボットの導入。
- 精密管理: センサーによる土壌環境(水分・温度・肥料分)や気象のリアルタイム監視と、それに基づく自動灌水・施肥(可変施肥)。
- 遠隔監視・生育診断: ドローンやスマートフォンで撮影した画像・映像のAI解析による、生育状況の把握や病害虫の早期発見。
- 営農管理: クラウド型営農管理システムを活用した、作業記録・コスト・収穫量のデータ管理による経営分析。
同義語・別名: 次世代農業、精密農業(プレシジョン・ファーミング)