衛星放送(えいせいほうそう)
最終更新:2026/4/15
静止衛星や通信衛星を利用して、地上から直接電波を送信する放送。
別名・同義語 BS放送CS放送
ポイント
多チャンネル放送の実現を可能にし、ケーブルテレビやインターネット放送と並ぶ主要な放送形態の一つである。災害時の情報伝達手段としても重要。
概要
衛星放送は、地上に設置された放送局から電波を発信するのではなく、宇宙空間に打ち上げられた静止衛星や通信衛星を経由して放送信号を送信する方式です。これにより、広範囲な地域に同時に放送信号を届けることが可能になります。
歴史
衛星放送の歴史は、1965年に世界初の商用衛星であるテルスター1号が運用を開始したことに遡ります。日本においては、1972年にコミユニケーション衛星(KCS)が打ち上げられ、国内初の衛星放送が開始されました。当初は教育番組や災害情報などが中心でしたが、1980年代以降、多チャンネル放送の需要が高まり、様々な専門チャンネルが登場しました。
仕組み
衛星放送の基本的な仕組みは、以下の通りです。
- 放送局からアップリンクと呼ばれる電波で衛星に信号を送信します。
- 衛星は、受信した信号を増幅し、指定されたエリアに向けてダウンリンクと呼ばれる電波で送信します。
- 視聴者は、衛星アンテナ(パラボラアンテナ)と受信機を使って、ダウンリンクされた電波を受信し、映像や音声に変換します。
種類
衛星放送には、大きく分けて以下の2つの種類があります。
- 放送衛星による放送: NHK衛星放送やBS日テレ、BS朝日など、一般の視聴者に向けて放送されるチャンネル。
- 通信衛星による放送: スカパー!など、有料放送チャンネルを主に提供するサービス。
メリットとデメリット
メリット:
- 広範囲な地域への同時放送が可能
- 多チャンネル放送の実現
- 災害時の情報伝達手段として有効
デメリット:
- 初期費用(アンテナや受信機の購入費用)がかかる
- 天候に左右されやすい(大雨や降雪時に受信障害が発生することがある)
- 衛星の寿命や老朽化によるサービス停止のリスク