後期印象派(こうきいんしょうは)
最終更新:2026/4/25
後期印象派は、19世紀後半にフランスで発展した絵画の様式で、印象派の技法を基盤としつつ、より主観的な表現を追求した。
別名・同義語 ポスト印象派新印象派
ポイント
ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャンなどが代表的な画家であり、その後の美術運動に大きな影響を与えた。印象派の客観的な描写から、画家自身の内面や感情を表現する方向へ転換した点が特徴である。
後期印象派の誕生と背景
後期印象派は、1886年の第8回印象派展を最後に、印象派の画家たちがグループ展を解散した後、それぞれの画家が独自の表現を追求し始めたことから生まれました。印象派が光の表現や筆触分割といった技法に重点を置いていたのに対し、後期印象派の画家たちは、より色彩や形態を重視し、主観的な感情や内面世界を表現しようと試みました。
代表的な画家と作品
後期印象派を代表する画家としては、フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・セザンヌ、ポール・ゴーギャン、ジョルジュ・スーラなどが挙げられます。
- フィンセント・ファン・ゴッホ: 激しい感情表現と独特の色彩感覚が特徴で、『星月夜』や『ひまわり』などが代表作です。
- ポール・セザンヌ: 自然の形態を再構築し、絵画の構造化を試みました。『サント=ヴィクトワール山』シリーズが有名です。
- ポール・ゴーギャン: タヒチの風景や人々を描き、原始的な力強さを表現しました。『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』が代表作です。
- ジョルジュ・スーラ: 点描という技法を開発し、科学的な色彩理論に基づいて絵画を制作しました。『グランド・ジャット島の日曜日の午後』が有名です。
後期印象派の影響
後期印象派は、20世紀の美術に大きな影響を与えました。特に、フォーヴィスム、キュビスム、表現主義といった、様々な前衛美術の誕生に繋がりました。後期印象派の画家たちが、印象派の枠組みを超えて、独自の表現を追求したことが、その後の美術の多様化を促したと言えるでしょう。