戯曲(ぎきょく)
最終更新:2026/4/11
舞台での上演を前提に、台詞やト書きで構成された文学形式。叙事詩、抒情詩と並ぶ文学の主要三ジャンルの一つで、演劇の台本(脚本)の総称。
ポイント
舞台上演を目的とした脚本であり、主に台詞とト書きから成る。古今東西の演劇文化における文学的基盤として重要な位置を占める。
解説
仕組み
戯曲は、登場人物の対話や行動を示す「台詞」と、舞台の状況を説明する「ト書き(演出指示)」で構成される文学形式です。小説などの散文とは異なり、上演や舞台化を前提として執筆される点が構造上の最大の特徴です。NDCにおいては、言語や地域ごとに分類され、932は「英米文学」における「演劇(戯曲)」を指す分類記号です。
メリット・課題
戯曲のメリットは、視覚的・聴覚的な演出を通じて、言語情報を立体的に具現化できる点にあります。一方で、文学作品として読む場合、読者にはト書きから舞台上の風景や動きを脳内で再構築する能力が求められます。また、上演を前提としているため、劇場の設備や演出家の解釈といった外部要因が作品の最終的な表現形態に大きく関与するという特性があります。
実用例
戯曲は主に舞台演劇の台本として活用されますが、現代では映画やテレビドラマの脚本(シナリオ)の源流とも言える存在です。文学研究の資料としてだけでなく、演劇教育や言語学習の教材としても用いられており、特定の時代背景や文化的な文脈を理解するための一次資料としての実用性を持っています。