近代文学(きんだいぶんがく)
最終更新:2026/4/14
明治時代以降に日本で生まれた、個人主義や自我を重視する文学。
別名・同義語 現代文学新文学
ポイント
近代文学は、西洋の文学の影響を受けながら、日本の社会や文化の変化を反映して発展しました。自然主義や浪漫主義など、多様な潮流が生まれました。
近代文学とは
近代文学は、一般的に明治時代(1868年 - 1912年)から第二次世界大戦終結(1945年)までの日本の文学を指します。江戸時代までの文学が、封建的な社会体制や価値観に深く根ざしていたのに対し、近代文学は、西洋の思想や文化の影響を受け、個人主義や自我を重視する新たな文学潮流を生み出しました。
近代文学の成立背景
近代文学の成立には、以下のような背景があります。
- 明治維新: 政治体制の変革に伴い、社会構造や価値観が大きく変化しました。
- 西洋文化の流入: 西洋の文学、哲学、思想などが日本に紹介され、日本の知識人や作家に大きな影響を与えました。
- 国民国家の形成: 国民意識の醸成やナショナリズムの高まりが、文学にも影響を与えました。
- 都市化の進展: 都市の発展に伴い、新たな生活様式や価値観が生まれ、文学のテーマや表現に変化をもたらしました。
近代文学の主な流れ
近代文学には、以下のような主な流れがあります。
- 浪漫主義: 個人の感情や想像力を重視し、自然や愛、死などをテーマにした作品が多く見られました。代表的な作家としては、森鷗外、夏目漱石などが挙げられます。
- 自然主義: 現実を客観的に描写し、人間の本能や社会の矛盾を鋭く批判する作品が特徴です。代表的な作家としては、田山花袋、島崎藤村などが挙げられます。
- 新思潮: 大正時代に現れた文学運動で、自由な表現や個性的な作風を追求しました。代表的な作家としては、芥川龍之介、谷崎潤一郎などが挙げられます。
- プロレタリア文学: 労働者階級の視点から社会の矛盾を批判し、革命を訴える作品が特徴です。代表的な作家としては、小林多喜二、葉山嘉樹などが挙げられます。
近代文学の終焉とその後
第二次世界大戦後、日本の社会や文化は大きく変化し、近代文学は終焉を迎えました。しかし、近代文学の遺産は、戦後の文学に大きな影響を与え、現代文学の基礎となっています。